建売と注文どちらがお得?

建売と注文どちらがお得?

最近のコロナ禍で戸建て住宅が売れています。
リモートワークが増え、家にいる時間が長くなったことから、マンションだと日中近隣の音が気になったり、逆に子どもが家にいてうるさいため、近所に迷惑かかると感じる人が増えています。
それで、マンションから戸建てに移る人が増えているのです。
さらに、コロナの影響で残業が減り、収入も下がることから、今のうちに家を買おうと考える人も多いです。

もう一つ、今のタイミングで増えている要因として、住宅ローン減税制度が挙げられます。
住宅ローン減税制度とは、住宅ローンを借入れて住宅を取得する場合に、毎年末の住宅ローン残高または住宅の取得対価のうち、いずれか少ないほうの金額の1%が10年間、所得税の額から控除される制度ですが、そのローン減税も今年の9月までとなっているため、早めに買ったほうがいいと考えるのは自然です。

自宅にいる時間が増えれば、インターネットを見る時間も増えるでしょう。
家のことを考え、家の情報に触れる時間も増えます。
さらに、外出を自粛して、家にいる家族の会話も増えたことも家の購入について検討する後押しとなっているかもしれません。

今よりも部屋数を増やしたいという需要もあると思います。
例えば今は3LDKだが、新居は4LDKがいいといった例です。
ちなみに、部屋までいかなくても、仕切りをつけてテレワーク用の場所を設けるという方法も需要が高まっています。

一戸建てには大きく分けて、建売住宅と注文住宅の2種類があります。
一戸建ての購入を考えている人は、まずどちらがいいのか迷うと思います。
それぞれの違いやメリット・デメリットについて見ていきましょう。

建売と注文の違い

建売住宅

建売住宅とは、業者が土地の中で企画して建てた住宅で、一般的な間取りで作っていくことが多いです。
立地や道路車線、道路の向きなどによって法律的制限が異なるため、建てられる物件が変わってきます。
2階建てか、3階建てか、建物のボリュームによっても、中の生活スペースどれだけ取れるかが違います。

建売住宅の建物価格は1,500〜2,000万円ほど。
狭小住宅であれば、土地が狭く、土地代も安くなりますので、15坪(約50㎡)で販売価格は約4,000万円となります。

注文住宅

注文住宅とは、お客様がまっさらな土地から設計会社を入れてオーダーメイドする住宅です。
ミニチュアを作ったり、3Dで見たりしながら確認して作っていきます。

建売住宅のメリット・デメリット

建売住宅のメリットは、現実的な価格で購入できるほか、すでに建っている建物を見てから購入を決めることができる、すぐに入居できるといった点です。
また、土地と建物の代金を住宅ローンを使って一括で払うことができます。

デメリットは、間取りや仕様がすでに決まっているため、自由度は低くなる点です。

注文住宅のメリット・デメリット

注文住宅は、間取りはもちろん、使用する建材も選ぶことができる点が最大のメリットですが、一方で、さまざまなデメリットもあります。

まず土地を自分で探す必要があり、建物が完成するまでも含めると、入居に時間がかかります。

設計士に依頼するため、設計費がかなり割高になります。
地方で注文住宅が多いのは、土地が安いからで、建物にかける代金は地方が多いです。
30坪の土地に建物が2,500万円ほどですと、総額では3,000万円を切るくらいです。
都内で30坪の家を買おうとすると、7,000〜9,000万円になってしまうため、手が届きにくいのが現状です。

また、間取りや仕様をお客様の好みで作ることができるため、使い勝手がいいかどうかは、実際に使ってみないとわからないというケースも出てきます。

結果どちらがお得?

このように、どちらがお得と言い切ることはできませんが、どちらに向いているかを分けると以下のようになります。

建売住宅がおすすめのタイプ
・土地を持っていない人
・すぐに入居したい人
・時間と手間を掛けずに一戸建てを購入したい人
・間取りやデザインが決められた住宅の中から選びたい人

注文住宅がおすすめのタイプ
・土地を所有している人や建て替えをする人
・時間がかかっても、こだわった家を作りたい人
・外観や内装のデザインや設備にこだわりがあったり、使用する素材の希望があったりする人
・依頼したい設計事務所やハウスメーカーなどがある人

以上を踏まえて、住宅購入の際に参考にしてみてください。

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