狭小住宅について

1. 狭小住宅とは
2. 狭小住宅のメリット
3. 狭小住宅のデメリット
4. デメリットを感じさせない、狭小住宅の工夫
5. 狭小住宅は都心部向き？
6. 狭小住宅の事例

狭小住宅とは

狭小住宅とは、一般的には狭い土地に建てられる住宅のことで、おおむね敷地15坪（約50㎡）以下のものを指します。地価の高い都心部には、12坪（約40㎡）くらいの住宅が多く見られますが、9坪（約50㎡）程度の敷地に建てられる家もあります。

狭い土地に建てる小さな住宅であるために、様々な制約が生じます。絶対的なスペースが限られるので、少しでも無駄な空間をなくして、必要な部屋数や収納スペースを確保することが求められます。また、敷地ギリギリまで家が建てられ、隣家との距離が近いケースも多いため、採光や通風、プライバシーの確保も重要となります。制約の中で工夫を凝らして、快適で住みやすい便利な住宅が生まれています。

狭小住宅のメリット

・都市部で、バス停や駅、コンビニなどへのアクセスといった利便性が高い立地でも、小さな土地なら、比較的安価で手にいれることが可能

・建物自体の面積が小さいため、坪単価は上がるものの、トータルの建築費を比較的安く抑えることができる

・建築費同様にメンテナンス費用、リフォーム費用等、住み始めて以降の維持費用が安く抑えられる

・気積（体積）が少ないため、暖房や冷房のコストが低い

・交通インフラの整った都心部ならば、自動車が不要なので、車両税やガソリン代、駐車場代がかからない

・住宅用地のうち、一戸あたり200㎡（約60.5坪）以下の土地の部分は「小規模住宅用地」と分類されるため、固定資産税や都市計画税など、税金の軽減対象になる

狭小住宅のデメリット

・建設費用が高くなりがち
隣家と距離が近い場合、隣の家や自分の家から漏れる音を遮断するために、防音対策が必要となるほか、狭小地や変形地は小さな路地にある土地も多いため、建設時に大型の車両が横付けできず、資材の運搬コストがかさんだり、独特の間取りから工期が長引き、人件費がかかってしまったりする

・周りを建物に囲まれている土地であると、日当たりに難がある

・所有している家具などが多すぎると、部屋が狭くなりがち

デメリットを感じさせない、狭小住宅の工夫

狭小住宅にデメリットはつきものですが、それをうまく避けて快適に暮らせるようにするには、さまざまな工夫があります。

・日当たりを良くするために、天井を透明なアクリル板やガラス板にして採光する

・室内に圧迫感が生まれないように、天井を高くしたり、半透明な間仕切りを取り付ける

・空間を縦方向に有効に使えるようロフトや中2階をつくる

狭小住宅は都心部向き？

都心で戸建てを買いたいというニーズはあり、マンションより戸建てがいいという人も多いです。

世田谷区のブランド力は強く、港区や千代田では建売だと１億を超えますが、土地が少ないところでは、買う人はいるので、実際、東京都心部の人口は増えているのです。

コロナによって、リモートワークが普及し、働き方は変わりました。しかし、リモートワークを導入している企業においても、週2回程度は出社しているところが多いようです。そうなると、住居も会社から一定程度の距離の中に収まってくると思います。働く場所の近くに住むという傾向は変わらないまま、その範囲は今より広がりますが、学校など子どもの教育環境のことを考えれば、ある程度の範囲に収まってくると考えられます。

当社では、主に荒川区、墨田区、台東区の物件を販売しています。自治体によって、住居系用途地域における敷地面積の最低限度を定めていますが、これらの区の分割規制がない区を中心に扱っています。